日本でもスニーカー市場は大きな成長を見せていますが、その成長は日本だけにとどまりません。
世界を見てもスニーカー市場の成長は著しいです。
スニーカー市場拡大の大きな原因は健康や運動志向、ファッションシーンへの参入によるものが大きいとされています。
特に2016年にはナイキやAdidasなどの大手スポーツブランドが売上高を上げ、業績を大きく伸ばしました。
過去スポーツ用に開発されたシューズも今ではファッションシーンで定番の履物になっていることも多いです。
スニーカー関連のテレビ番組やイベントも増えており、ライフスタイルの変化がスニーカー市場に大きな影響を与えています。
止ることを知らないスニーカー市場
よりアクティブなライフスタイルを求め、消費者はスポーティなデザインのシューズを求めるようになりました。
イギリス、アメリカではスポーツシューズの販売数が大幅に増加しています。
特にイギリスでは2016年スポーツシューズ市場で売上高前年比6.2%増加。144億ドルに成長。
調査会社Mintelによると計測後初めてヒールよりもトレーナーを購入した女性が上回ったそうです。
女性の定番の履物であるヒールよりもカジュアルなトレーナーの方が多く消費されていることを考えると、イギリスではカジュアルスタイルが強まっていることが分かります。
以下、Coresight Researchから引用。アメリカとイギリスのブランドスニーカー別シェア率です。
アメリカではナイキがダントツのシェアを誇ります。
そして第2位はスケッチャーズ。日本でも徐々に浸透しているブランドです。
次にイギリスのデータ。
イギリスでもナイキのシューズは人気です。
ナイキよりも上にいるのは日本ではブーツで有名なクラークス。
さすがイギリスで創業されただけあります。
それにしてもニューバランスは圏外ですね。人気のなさに驚きます。
今後のスニーカー市場の動向
スニーカー市場は既に10億ドルの市場である言われています。
市場が拡大された要因の一つにはAmazonの存在もあり、インターネットからスニーカーを購入する人も年々増えているとのことです。
さらに企業側でもスニーカーの盛り上がりは止まず、限定販売やコラボスニーカーの展開も盛んになってきています。
そして中古市場も拡大されており、多くのバイヤーによる買占めも目立ちます。
今後のスニーカー市場にはデザイン性の高さだけでなく機能性に重視したスニーカーも増えていくでしょう。
特にスマートシューズや3Dプリンターで作られたスニーカーなど、スニーカー市場には新たな風が吹き始めています。
ナイキは3Dプリンターを使い自宅でもスニーカーを生産出来るようにするとも言っています。アンダーアーマーからも既にスマートシューズが発売されています。
今後はスニーカーが単なる履物としてではなく生活の中の大きなツールとして成長することは間違いなさそうです。
各ブランドもその流れにのり革新的な”スニーカー”を開発してくれるでしょう。