ミラーレスカメラの定番モデル、SONY「α7」シリーズ。
α7シリーズには以下3種類があります。
- アルファ7:万能モデル
- アルファ7R:高画素モデル
- アルファ7S:高感度モデル
このページでは万能モデルのα7と高画素モデルのα7Rを比較。
どちらかの購入を考えている方は参考にしてください。
※α7Ⅲとα7RⅣを比較しています
α7Ⅲとα7RⅣの見た目の違い
以下、右がα7RⅣで左α7Ⅲがです。
画像の通りα7RⅣのほうが、サイズは大きいです。
また、当たり前ですが重さもα7RⅣのほうが重いです。
α7RⅣ | α7Ⅲ |
約665g | 約650g |
ただ、実際に2つのカメラの重さを比較してみると、見た目の割に重量はそこまで変わりません。
α7Ⅲは小指あまりが問題となっていた
正直α7Ⅲはサイズが小さすぎて、小指あまりが多くの人から指摘されていました。
α7RⅢ発表されて心が揺れ動いている他社ユーザーのみんな、カメラの性能はすごいけど、αには小指あまりとか微妙なUIとかGMレンズ高ぇとかいろんな苦しみも待っているので、清濁併せのむ勢いで飛び込んでくるんだぞ!お兄さんとの約束だ!
— studio9/写真のことが全部わかる本 発売中! (@photostudio9) October 25, 2017
反対にα7RⅣは小指あまりが問題となっているグリップが一回りほど大きくなり、明らかに改善されています。
ぼくは手が大きい方ではないですが、α7Ⅲよりもα7RⅣのほうが明らかにグリップが握りやすいと感じました。
ボタンの押しやすさも大きく改善されている
以下α7Ⅲとα7RⅣの背面部分です。
▼α7Ⅲ
▼α7RⅣ
様々なボタンがありますが、このボタンよく見ると形や大きさが異なります。
実はα7Ⅲのボタンはとても押しづらく操作性に問題があると多くのユーザーに指摘されていました。
ちなみに、ぼくもα7Ⅲのボタンは大嫌いですw
α7RⅣではこの操作性の問題が大幅に改善されています。
ボタン一つ一つが押しやすく、撮影時にストレスになることはありません!
α7Ⅲとα7RⅣ価格の違い
α7Ⅲとα7RⅣでは発売時期が大きく異なります。
そのため価格の差は10万円以上です。
α7Ⅲとα7RⅣの発売時期
- α7Ⅲ:2018年 3月
- α7RⅣ:2019年9月
α7RⅣはα7Ⅲと比較すると、1年以上も新しいモデル。
さらに、カメラとしての位置付けもα7RⅣのほうが上なので、価格が10万円以上違うことも納得できます。
ただ、α7Ⅲは安いと言っても20万円前後するカメラ。
スペックも相当良いです。
キャノン、ニコン含めてもフルサイズミラーレスカメラの中では圧倒的人気ですからね。
この後に詳しく紹介しますが、α7RⅣは高画素モデルで趣味で写真を楽しむ人にはスペックを持て余します。
予算が多めにあればα7RⅣでも良いと思いますが、使用用途がはっきりと定まっていない場合はα7Ⅲでも十分です。
α7RⅣは高画素モデル!6100万画素を使いこなすことが出来るか?
α7の「R」シリーズは高画素が特徴のモデルです。
現在は2019年に発売されたα7RⅣが最新ですが、これは4代目のRシリーズ。
- α7R:3640万画素
- α7RⅡ:4240万画素
- α7RⅢ:4242万画素
- α7RⅣ:6100万画素
Rシリーズは画素数が特徴なので、最新モデルになるにつれて画素数も上がります。
以下は無印のα7シリーズ。Rシリーズの半分以下の画素数です。
- α7:2430万画素
- α7Ⅱ:2430万画素
- α7Ⅲ:2420万画素
無印のα7シリーズは画素数を重視していないため最新モデルと初期のモデルで画素数がほとんど変わっていません。
というか、むしろ減っていますw
画素数は大きくても意味がない、自分にあった画素数とは?
画素数は大きければ大きいほうが良いと思われがちですが、実はα7の2420万画素でも十分すぎるくらい。
特にスマホやパソコンの中だけで写真を楽しむなら6100万画素は確実にオーバースペックです。
以下2つの写真は1000 x 667 ピクセルと2000 x 1333 ピクセルのもの。
大きさが倍違うにも関わらず、スマホで見るとどちらも変わらなく見えるはずです。
写真を紙にプリントするとしても、余程の大きさでない限り2420万画素で十分。
画素数が大きいから、きれいな写真が撮れるなんてことはあり得ないため、自分の用途にあった画素数のカメラを買うのが正解です。
さらに画素数が大きいということは、1枚1枚の写真のデータも大きくなるということ。
写真の加工を行う場合はそれ相応のスペックのパソコン、データ保存をするためのそれ相応のHDDやSSDが必要となるため、カメラ以外の出費も相当かさむでしょう。
- 画素数は大きければ大きいほどキレイな写真が撮れる訳ではない
- データ量が大きいとそれに伴ってPCやその周辺機器のスペックも上げなければならない
α7Ⅲとα7RⅣはファインダーとモニターの画質が違う
α7Ⅲとα7RⅣでは写真の画素数が違うと紹介しましたが、撮影時や撮影後にカメラ内で確認できる画質にも違いがあります。
α7Ⅲ | α7RⅣ | |
モニター | 921,600 ドット | 1,440,000ドット |
ファインダー | 2,359,296 ドット | 5,760,000 ドット |
特にファインダーの画質の差は大きいです。
α7RⅣはα7Ⅲの2倍以上のドット数。
ぼくに限らず、撮影した写真をカメラ内で確認する人は多いはず。
カメラ本体の画質の良さは実は重要なのです。
α7Ⅲは正直フルサイズカメラの中ではモニター、ファインダーの画質が悪い方。
そのため、撮影したのものをカメラ内だけで確認するのは危険と多くの人が言っています。
実際にぼくもα7Ⅲのカメラ内画質にイラ立ったことが何度もありますからねw
ファインダーとモニターが高画質ということは、撮影時とても助かることなのです。
カスタム設定の数の違い
1台のカメラで様々なシーンに対応するためには、カメラのカスタム設定は使いこなしたい機能。
ぼくは写真に限らず動画もα7シリーズで撮影するため、カスタム設定は本当によく使います。
このカスタム設定ですがα7Ⅲとα7RⅣではカスタムできる数が違うのです。
▼α7Ⅲ
▼α7RⅣ
- α7Ⅲ:2つ
- α7RⅣ:3つ
α7RⅣのほうがカスタム設定出来る数が一つ多いです。
個人的な意見ですが、この一つがかなり撮影のしやすさに関わってきます。
なぜなら、ぼくは動画の撮影と写真の撮影を1台でこなす際、以下の3つの設定を行うからです。
- 動画4K
- 動画フルHD
- 写真
それぞれカメラの設定は全く異なります。
一回一回設定をし直していては確実にシャッターチャンスを逃してしまうでしょう。
全ての設定がボタンひとつで出来るということは本当に撮影がはかどります。
フォーカスエリアポイントはα7Ⅲのほうが優れている
ここまでα7Ⅲとα7RⅣを比較して、スペック的にはα7RⅣのほうが勝っていることが分かったかと思います。
ただ、実はスペックでα7Ⅲが勝っている点もあるのです。
その一つがフォーカスエリアポイント。
▼α7Ⅲ
画面全体にフォーカスポイントがあります。
反対にα7RⅣはフォーカスポイントが少なく、ピントの合わせられるエリアも狭まります。
- α7Ⅲ:693点
- α7RⅣ:567点
α7Ⅲはほぼ全てのエリアにフォーカスポイントがあるため、どんな場所でも素早くピントを合わせることが可能。
反対にα7RⅣは端の方にはフォーカスポイントがないため、ピントを早く正確に合わせるには技術が必要になってきます。
誰でも簡単にピントのあった写真が撮りやすいのはα7Ⅲの方です。
α7Ⅲとα7RⅣの作例
以下、ぼくがα7Ⅲとα7RⅣで撮影した写真です。
※当サイトで使用している写真はほとんどがα7Ⅲで撮影したものです
まとめ
ソニーの人気ミラーレスカメラα7シリーズを2つ紹介しました。
それぞれに良さがあるので、購入を考えている方は自分の使用目的に合わせて買うと後悔のない買い物が出来るでしょう。
ちなみに、両方のカメラを愛用しているぼくとしては以下のような目的で分けると決めやすいかな、と思っています。
α7RⅣをおすすめしたい人
- 撮影時の利便性を重視する人
- 大きなサイズの紙にプリントをする人
- 予算に余裕がある人
- 写真のトリミングを頻繁に行う人
α7Ⅲをおすすめしたい人
- 手軽に撮影を楽しみたい人
- 初めてフルサイズのカメラを買う人
- ハイスペックなPCやPC周辺機器がない人
- 少ない予算でカメラの購入を考えている人
どちらにしても、安い買い物ではないので納得の行くまで比較してみることをおすすめします!